海のたまご

身辺のこもごも。

今日はベイシティローラーズの日



今日もラジオからベイシティローラーズの曲が


流れていた。最近、よく流れている


暇な事務所で会話もないから


自然と音楽に集中してしまう。



今だに歌詞が口をついて出てくる


十代の頃に聴いていた曲


歌詞カードを辞書を片手に訳してみたり


レコードに合わせて唄ったり


寝ても覚めても....


と言う表現がぴったりだった。



その当時、彼らが来日すると聞いた時は


飛び上がらんばかりに興奮したっけ⁉︎


冷静になるに従って


ある問題に気が付いた


自分が住んでいる田舎の町には


ベイシティローラーズは


来るはずないって事に!


それならば目指すは1番近い大都市、


大阪の厚生年金会館だ


旅費に1泊のホテル代...第一にチケットは


取れるかしら?前途多難



友達と、あーだこーだと相談する毎日


絶対に母親は行かせてはくれないだろうなぁ


と不安材料は沢山あったけれど


絶対に行けると信じて疑わなかった


能天気な十代の私


奇跡が起きた


ベイシティローラーズが


私の住んでいた地方の県民体育館で


公演をやる事に急遽決まったのだ!



ウン十年経った今も、いや今だからこそ


コンサートの熱気


すごく遠くに彼らの姿を観ながら


叫び続けたあの夜


帰り道に見た海を照らす満月


家に帰り着くと待っていた


母と祖母の心配そうな二つの顔


全てがワンセットになって思い出される。



昨日、ベイシティローラーズの大阪公演が


あったようだ。えっ、まだやっていたの?


ちょっと、現在の彼らを観たい気もするが


いいえ、やめておこう。


彼らの曲を聴くたびに


心の奥底から、十代の私が顔を出す


今の彼らに会ってしまうと


私の心に住む十代の私を失ってしまうから。