海のたまご

身辺のこもごも。

今日はオオオニバスの日


先日、植物園に行った時にオオオニバスを見た。

その時の写真を見ていたら

「オオオニバス。オオオニバスは世界で一番大きいハス...」というフレーズが蘇った。


あれは確か小学二年生の参観日

国語の授業だったと思う。

苦手な本読みが当たってしまった。

私を含む2〜3人の子供が立ち上がって

順番に教科書を朗読した。


昔のこと、事前に練習をさせるでもなく

上手な子供を選んで読ませるわけでもなく

ただ普通の授業のひとこま。

ただし、いつもと違うのは

母親達が教室の後ろで授業を観ていること。


後ろで聞いている母を意識しながら

本読みを始めた私

「オオオニバス。オオオニバスは世界で一番大きいハス...」

やっと自分のパートを読み終わって

そっと母を振り返った私

目で「どうだった?」と尋ねていたのだろう。


家に帰って母から

「〇〇が一番上手に読んでたね。」

と言われ、何だか不思議な気持ちになった。


母の自慢は4才違いの姉で

できる姉を持つと何をやっても目立たず

大人になるまで母から褒められた事がなかった私。

唯一良いねといわれたのが、この本読みだった!


きっと母は子供を褒めなきゃと頑張ったのでもなく、

多分、褒めたつもりもなかったんじゃないかと思う。

でも子供の私の心にポッと小さな灯りが

ともったのは確かだ。


それ以来、自信がなくなると心の中で

「オオオニバス...」を唱えている私がいる。