東日本大震災から5年の月日が経った。

私の心の中で

何度も何度も巻き戻された

あの日の場面

金曜日の午後、関西のオフィス街のビル5階

それは、ゆっくりとした揺れから始まった。

めまいがしてるのかな？

と思うくらいのかすかなものだった。

ゆっくりと、でも長い間揺れていた

そのうち、壁際の鉄の棚が音をたて始めた。

普通の地震じゃない！

急いで、事務所にあるテレビに走った。

とんでもない規模の地震が東北で起こっていた

日本中の沿岸部に津波警報が出ていた...

他の階の人々はビルの外に避難してたが

私の会社の人たちはテレビに釘付け。

その後、揺れも収まったので

心配しながらも、

その日は定時まで仕事を続けた。

その後の記憶はない

翌日の土曜日はひたすらテレビで

津波の様子を見ていた。

何か現実味がなくて

夢と現実の狭間でふわふわしていた。

あの場所にはいなかったけれど

もう、あの震災を知らなかった頃には

戻れない。

AFTER FUKUSHIMA を生きている。